フラッシュアナライザー ( LFA ) とは?
2021.10.25
LFAとはパルス光源にライトフラッシュやレーザーを用いたフラッシュ法による熱拡散率測定装置です。フラッシュ法は熱拡散率(熱伝導率)の評価方法として最も信頼性が高く、普及している方法で、極めて広い熱伝導率・温度範囲をカバーします。フラッシュ法の測定原理は、平滑平板試料の片面を光パルスによって一瞬加熱します。
結果として生じる試料裏面の温度上昇(温度上昇曲線)を、IR検出器によって時間の関数として測定し、これを理論曲線でフィッティングすることにより熱拡散率αを求めます。
λ(T)=α(T)・Cp(T)・ρ(T)
λ :熱伝導率[W/(m・K)]
α :熱拡散率[mm2/s]
Cp:比熱容量[J/(g・K)]
ρ :バルク密度[g/cm3]

測定できるサンプル
- 金属、セラミックス、ポリマーなど
- 基本的には厚みが均一な平板固体
サイズ 6~25.4 mmφ or 6~25.4 mm□
厚み 金属 :0.3 mm~6 mm
セラミックス:0.1 mm~
ポリマー :0.01 mm~ - 溶融ポリマーや低粘度液体
- ペーストや粉体
- ファイバー
- ラメラー
- 異方性サンプル
- 多層サンプル
測定でわかること
- 熱拡散率
- 熱伝導率
- 比熱容量